シロアリの調査および防除施工は、安心できる一般社団法人 山形県しろあり対策協会の業者会員にお任せ下さい。

シロアリとアリの見分け方

 シロアリは名前や形、大きさ、生活様式などがアリに似ていますが、アリとはまったく違った種類の昆虫で、アリの仲間ではありません。
 シロアリとアリ(羽アリ)は次の点で簡単に見分けられます。

しろありの羽アリとアリの羽アリの違い

1.触覚
アリの触覚は「く」の字状をしていますが、シロアリの触覚は緩やかなカーブで真珠のネックレスのように数珠状をしています。

2.翅
アリの翅は前翅が後翅より大きいのに対して、シロアリの翅は4枚ともほぼ同じ大きさで同じ形をしています。

3.腰
アリは腰の部分がハチのように細くくびれていますが、シロアリは細くなっていません。



建物を加害するシロアリ

 日本には現在22種のシロアリが生息していますが、建築物を加害するシロアリは主にヤマトシロアリとイエシロアリです。そのほか、最近“乾材シロアリ”の仲間であるアメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリの被害が増えてきています。

ヤマトシロアリの兵アリ
ヤマトシロアリの兵アリ
ヤマトシロアリ
北海道北部を除く日本全土に分布しています。特別に加工した塊状の巣はつくらず、加害箇所が巣をかねており、適当な生活場所と餌を求めて集団で移動する習性があります。 とくに湿潤なところを好みますので、湿った木材や土中で生活していることが多く、主に建物下部を加害します。被害は腐朽と同時に起こることが多く、食痕は多湿で汚ないです。
イエシロアリの兵アリと働きアリ
イエシロアリの兵アリと働きアリ
イエシロアリ
神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域と千葉県の一部、それに南西諸島、小笠原諸島に分布しています。建物や土中に塊状の大きな巣をつくり、普通 数十万匹、大きいものでは100万匹にも達します。加害速度も速く、被害は激烈です。建物の乾燥した木材でも水を運んできて湿しながら加害しますので、被害は建物全体に及びます。食痕は乾燥しており、きれいです。
アメリカカンザイシロアリの兵アリ
アメリカカンザイシロアリの兵アリ

アメリカカンザイシロアリの糞
アメリカカンザイシロアリの糞
アメリカカンザイシロアリ
1976年に東京都江戸川区で発見されて以来、現在までに被害が増えてきています。
乾材シロアリは特別に加工した巣や蟻道をつくることなく、乾燥した木材中に坑道を穿って小集団で生活しています。生活には特別に水を必要とせず、建物の乾燥した木材やピアノ・ステレオ・たんす・鏡台・机などの家具類を食害します。被害材の食害孔から乾いた砂粒状の糞を排出するのが特徴です。
ダイコクシロアリの兵アリ
ダイコクシロアリの兵アリ
ダイコクシロアリ
現在のところ、奄美大島以南に分布しており、日本本土では発見されておりませんが、沖縄県ではかなりの被害があり、今後本土に侵入するおそれがあります。「乾材シロアリ」の1種で、被害状況や加害習性はアメリカカンザイシロアリによく似ていいます。